トール・ハイトワゴン軽自動車を分かりやすく比較。【2018年版】

気になるニュース

トール・ハイトワゴン軽自動車を分かりやすく比較。【2018年版】18.02.08

トール・ハイトワゴン軽自動車を分かりやすく比較。【2018年版】

子育て世代のファミリー軽自動車で人気のトール・ハイトワゴン系、車内も広く、着替えやおむつ替えなども楽にでき、天井が高いのでチャイルドシートに子供を乗せ降ろしする時も大変楽なんです。
また、子供が自分で車の乗り降りをするようになると、スライドドアは必須です。
狭い駐車場などでも大きく開けられ、隣の車にドアをぶつける心配もない、今回このとても便利なトール・ハイトワゴン軽自動車を比較してみました。

車ってどのメーカーも同じような品揃えで、各社似たようなデザインや機能でとても似てるんですよね。

また、本格的な車比較のサイトや雑誌なんかで走りの良し悪しについて専門用語で詳しく紹介されても、レーシングカーのようにぎりぎりの走りをするわけでもない、普段の足として乗っている方にはそんな微妙な違いは判りませんよね。。
「ハンドル操作の応答性が高く素直な~」とか「カーブで後輪にバタつき感がある」とか、「直線的に吹き上がるエンジンで運転しやすい」とか走行中の騒音について「ザラつきがある」とか、車マニアでもないとちょっと理解するのが困難な表現が多いですよね。。

トール・ハイトワゴン軽自動車も自動車メーカー各社から販売されていますが、最近とても酷似してきているので、このページでは車に詳しくない子育てママさんでもできるだけ分かりやすく、何が異なるのかを中心に説明していきたいと思います。

今回比較する車は、ダイハツ「タント」、ホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、日産「デイズ ルークス」、ダイハツ「ウェイク」の5車種で比較します。
トヨタの「ピクシス メガ」はダイハツの「ウェイク」のOEMなので今回は省きます。

基本的には各車装備は似ていて、背の高いスタイルで広大な室内空間(室内高と後部座席の足元空間)、後部ドアにスライドドアを採用した子育て世代のファミリーをターゲットとしたハイトワゴン系軽自動車です。
性能の差は多少あるものの各車装備は酷似しています。

「自動ブレーキ」、「誤発進抑制装置」、「先行車発進お知らせ機能」、「車線逸脱警報」などを含む「予防安全機能」とよばれる安全装備は基本的に標準装備となります。

ダイハツ「タント」

ハイトワゴン系軽自動車の元祖のダイハツ「タント」、ホンダ「N-BOX」が出てくるまではこのタイプの軽自動車で人気独走の車でした。

「タント」の唯一の特徴は「センターピラーレス(左側のみ)」です。
このセンターピラーレスは普通車では採用されている車はあるものの、骨格の弱い非力な軽自動車に採用されたのは驚きでした。
左側スライドドアの中にセンターピラーを内臓しているので、側面衝突試験において最高ランクレベル5を獲得、側面衝突の安全性は保たれているそうです。
助手席ドアと左側後部スライドドアを開けた時の開口部の大きさ(1,490mm)は感動です。

助手席ドアと左側後部スライドドアを同時に開ける機会が頻繁にあるかどうかは別として、他社にない大きな特徴ですね。
アウトドアでオートキャンプ時や介護者を乗車をサポートする時などは非情に重宝しそうです。

ちょっと地味ですが「タント」は助手席の背もたれが前に倒れて水平にでき、テーブルとして使えるのも、車の中で食事をする機会が意外と多い3人家族の子育てファミリーには便利ですよ。

温風のみですが「リヤヒーターダクト」も設けています。
(初代タントは温風が出ているのか出ていないのか分からない程度でしたが・・・)

ホンダ「N-BOX」

初代の年間販売台数No.1のホンダ「N-BOX]。2017年に人気No.1のまま、部品流用率10%というほぼほとんどのパーツを見直した本気のフルモデルチェンジが行われ、現在も好調に売り上げを伸ばしています。

助手席のスーパースライドシートはスライド量が57cmもあり、助手席を一番後ろに下げると助手席からの乗り降りも簡単、反対に助手席を一番前にすると、なんと後部座席からのウォークスルーも可能。

他社の自動ブレーキなどはカメラと赤外線レーザーレーダーを採用しているが、ホンダ「N-BOX」(Honda SENSING)は軽で唯一「単眼カメラ」と普通車に採用されている「ミリ波レーダー」を搭載しているため、自動ブレーキの対応速度域も広い。
ミリ波レーダーを装備したおかげで、「先行車追従オートクルーズ機能(ACC)」や「車線維持支援システム(LKAS)」(いずれもオプション)を装備できた。

スズキ「スペーシア」

一番最近フルモデルチェンジされたスズキ「スペーシア」は何と軽自動車で初めてフロントガラス投影式の「ヘッドアップディスプレイ」を装備しています。
しかも、フロントガラス投影式。
運転席のダッシュボード上に透明のクリアパネルが出てきて、そこに投影されるものは普通車にいくつか装備されてきているが、フロントガラス投影式は高級車でもまだ少ない装備だ。
投影された背後の風景に重なって見づらいのでは?と思うかもしれないが、十分な明るさで投影されるので昼間でも全く問題なく、視点も遠くに投影されるのでとても見やすい。
車速や瞬間燃費、シフトポジション、時計、エアコン温度設定、エンジン回転数、進入禁止標識認識による警告、車線はみ出し警告、ブレーキ警告、給油口やボンネットやドアの開閉警告、ナビ連動による交差点案内表示などの情報を表示できる。

スズキ車の特徴としてモーターで低燃費をアシストする、「マイルドハイブリッド」があるが、もちろん「スペーシア」にも搭載される。
「マイルドハイブリッド」はモーターによる電力でエンジン動力にプラスして高速道路の合流時や坂道などパワーの必要な時に走りを補助してくれる。
通常走行時はエンジン動力をモーターで補助するので低燃費に貢献する。
また、フル充電時であれば30秒間のクリープ走行がエンジン出力なし、モーターの電力のみで行えるので、住宅街などの車庫から静かに出発できる。
アイドリングストップ時にもエアコンの冷風が送れる「エコクール」などがある。
モーター用バッテリーへの充電は減速時などの回生エネルギーで充電する。

温風のみですが「リヤヒーターダクト」も設けています。

日産「デイズ ルークス」

「ハイビームアシスト」を軽で初めて装備するものの、その後マイナーチェンジなどで各社も装備しだし、今や珍しい気のではなくなった。
後部座席へエアコンの風邪を送る、後部座席用のリヤシーリングファンというものが前席と後席の間の天井に装備されている。
これを最初見た時は高級車などに装備される後席用のエアコンかと思ったが、冷温風の吹き出し機能はなく、あくまで送風のみ(ナノイー発生機能あり。)で、前席で行った空調を後席に素早く伝えるというもの。
軽自動車という枠組みの中、コスト的に後席用のエアコン(Wエアコン)を装備するのは難しいのだろう。
この後席に送風するためのシーリングファン、後にスズキ「スペーシア」にも装備された。

現行型は他社のモデルチェンジで目新しい箇所はなくなってしまったが、日産のデザインは個人的に外装内装ともにとても美しいと感じる。

ダイハツ「ウェイク」

ダイハツ「ウェイク」は同社の「タント」のように左側センターピラーレスではありませんが、基本的な特徴や性能は「タント」と同じです。
「ウェイク」の最大の特徴はこのワイルドなアウトドアデザイン。
ハイトワゴン軽自動車の中でアウトドアデザインの車は競合他社にはなく、現状ダイハツの「ウェイク」のみです。
アウトドア好きな子育てファミリーは「ウェイク」がおすすめです。

ちょっと地味ですが「ウェイク」は「タント」と同じく、助手席の背もたれが前に倒れて水平にでき、テーブルとして使え、車の中で食事をする機会が意外と多い3人家族の子育てファミリーには便利ですよ。

それぞれの唯一ポイントを比較すると

室内の広さ(室内高や室内長)、動力性能などは各車大きく変わらないので、違いの分かりやすいポイントを次にまとめてみます。

それぞれのハイトワゴン軽自動車の特徴をまとめると下のようになります。

ダイハツ「タント」

現行型フルモデル時期 2013年10月

<唯一の特徴>
「センターピラーレス(左側のみ)」

<予防安全機能>(スマートアシストⅢ)
「自動ブレーキ」(対車両・対歩行者)
「車線逸脱警報」
「誤発進抑制制御」(前方・後方)
「先行車発進お知らせ機能」
「オートハイビーム」

ホンダ「N-BOX」

現行型フルモデル時期 2017年9月

<唯一の特徴>
「先行車追従オートクルーズ機能(ACC)」(オプション)
「車線維持支援システム(LKAS)」(オプション)
「予防安全機能」に普通車で採用されるミリ波レーダー方式を採用。
「助手席のスーパースライドシート」

<予防安全機能>(Honda SENSING)
「自動ブレーキ」(対車両・対歩行者)
「車線逸脱警報」
「路外逸脱制御」
「車線維持支援システム(LKAS)」
「先行者追従オートクルーズ機能(ACC)」
「誤発進抑制制御」(前方・後方)
「先行車発進お知らせ機能」
「標識認識機能」
「オートハイビーム」

スズキ「スペーシア」

現行型フルモデル時期 2017年12月

<唯一の特徴>
「マイルドハイブリッド」
「フロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイ」(オプション)
「スリムサーキュレーター」
(※日産「デイズ ルークス」の「リヤシーリングファン」と同じ機能)

<予防安全機能>(スズキ セーフティ サポート)
「自動ブレーキ」(対車両・対歩行者)
「車線逸脱警報」
「ふらつき警報機能」
「誤発進抑制制御」(前方・後方)
「先行車発進お知らせ機能」
「標識認識機能」(オプション)
「オートハイビーム」
「全方位モニター」(オプション)

日産「デイズ ルークス」

現行型フルモデル時期 2014年2月

<唯一の特徴>
「リヤシーリングファン(ナノイー機能)」
(※スズキ「スペーシア」の「スリムサーキュレーター」と同じ機能)

<予防安全機能>(SAFETY SHIELD)
「自動ブレーキ」(対車両)
「車線逸脱警報」
「誤発進抑制制御」(前方)
「先行車発進お知らせ機能」
「オートハイビーム」

ダイハツ「ウェイク」

現行型フルモデル時期 2014年11月

<唯一の特徴>
アウトドアなデザイン。

<予防安全機能>(スマートアシストⅢ)
「自動ブレーキ」(対車両・対歩行者)
「車線逸脱警報」
「誤発進抑制制御」(前方・後方)
「先行車発進お知らせ機能」
「オートハイビーム」

カスタム系の外観は各車酷似、グリルを強調した威圧感あるデザイン。

男性をターゲットとしたカスタム系も外観やインテリア色やシート素地などが異なる程度で基本的に中身は同じ。
しかし、各車酷似しています。。。
普通車でも最近フロントグリルを強調した威圧感のあるデザインがどのメーカーでも取り入れておりますが、ハイトワゴン系軽自動車でも同じく、大きなフロントグリルにメッキパーツをふんだんに使って、ヘッドライトをできるだけ高い位置に配置、大きな車を演出しています。
個人的にはカスタム系を求めるユーザーで、このようにフロントグリルを強調した威圧感あるデザインを好む方がどれくらいの割合で存在するのか疑問です。

カスタム系の軽ハイトワゴンの外観は各車いずれもグリル大きめのデザインが酷似していますが、ホンダ「N-BOX」は少し品のある大人なフロントマスク、グリルデザインのように感じます。

デザインは個々の感覚的なもので好き嫌いが分かれるところですが、みなさんはいかがでしょうか?

長く使うものは納得のいく良い選択を

使用頻度が高いもの、長く使うものはできるだけ妥協せずに選ぶことが、商品選びのコツです。
長く乗れば乗るほど、10万や20万の価格の違いはそんなに気にならなくなると個人的には思いますで、やはり安全性を重視するなら現状は「Honda SENSING」を搭載したホンダの「N-BOX」が一番おすすめです。

ただし、ダイハツ「タント」が今秋(2018年)の10月頃にフルモデルチェンジする予定とのことです。
おそらくホンダ「N-BOX」をかなり意識してのリニューアルとなりそうですので、待てる方は「タント」のフルモデルチェンジを待ってから選択してもいいかもしれません。

「販売台数N0.1」などのディーラーの広告表現に注意

「販売台数No.1」というとすごく売れていて人気があるように感じますし、広告効果も高いです。
しかし、最近問題になっているのは、メーカーが販売台数を伸ばすために販売店名義で新車を登録し、未使用の中古車として販売店に流しています。
人気車種になるとほとんどのメーカーが行っているそうです。
これは健全な販売競争ではなく、メーカーも数キロしか走っていない未使用中古車は10~30万円も安く販売店に流すことは利益も減り、消耗戦になっています。
以前スズキの会長も「行儀の悪い売り方」と反省していましたが、他社が行うから自社も、、ということで、これはなかなか改善されないでしょう。

「販売台数No.1」は人気がある車には間違いありませんが、「No.1」かどうか正確なデータなのかは分かりません。

良かったらシェアして下さい!

PageTop

CATEGORY

こんな記事もおすすめ!